「実は桃太郎のお父さんは金太郎だったら」

桃太郎は、ある日、おじいさんとおばあさんに自分の出生の秘密を聞かされました。桃太郎は、実は桃から生まれたのではなく、桃に隠されていた赤ん坊だったのです。そして、その赤ん坊を桃に入れたのは、桃太郎の本当の父親である金太郎だったというのです。

金太郎は、かつて源頼光の家来として鬼退治に活躍した勇者でしたが、ある時、鬼ヶ島に残っていた鬼の首領に復讐されて重傷を負いました。金太郎は、自分の命が長くないことを悟り、自分の子供を守るために、山姥に頼んで桃に入れて川に流したのです。そして、その桃を拾ったのがおじいさんとおばあさんだったというわけです。

桃太郎は、自分の父親が金太郎だと知って驚きましたが、同時に誇りに思いました。そして、父親の遺志を継ぐために、鬼ヶ島に行って鬼を退治することを決意しました。おじいさんとおばあさんは心配しましたが、桃太郎を応援してくれました。そして、おばあさんは日本一のきび団子を作って桃太郎に持たせました。

桃太郎は旅立ちましたが、途中で犬や猿やキジと出会いました。彼らはみな金太郎の旧友であり、桃太郎が金太郎の息子だと知ると喜んで仲間になりました。そして、一緒に鬼ヶ島に向かいました。

鬼ヶ島に着くと、鬼たちはすぐに気づいて攻撃してきました。しかし、桃太郎は父親譲りの力と勇気で戦いました。犬や猿やキジも力を合わせて戦いました。そして、ついに鬼の首領と対峙しました。

鬼の首領は、金太郎を倒した時と同じように大きな鉄棒を振り回しましたが、桃太郎は敏捷にかわして反撃しました。そして、父親から受け継いだ秘技「金時山の月」で鬼の首領を打ち倒しました。

桃太郎は鬼たちから財宝や人質を奪い返しました。そして、人質の中に父親の金太郎が生きていることを発見しました。金太郎は重傷を負って昏睡状態に陥っていたが、息子の声を聞いて目を覚ましました。そして、息子が鬼退治に成功したことを知って涙を流しました。

桃太郎は父親と再会することができて感動しました。そして、父親と一緒におじいさんとおばあさんの待つ家に帰りました。おじいさんとおばあさんは桃太郎と金太郎の無事を喜びました。そして、みんなで幸せに暮らしましたとさ。

おわり